
多くの英語スクールでは、あらかじめ決められた「テンプレート英語」を教えています。
例えば、「Do you like dogs?」→「Yes, I do. / No, I don’t.」
このような型に沿った英語は、テストや一部の会話では役立ちます。しかし、実際の英会話の場面では通用しないことも多いのです。たとえば、日本の教科書でよく出てくる「How are you?」→「I’m fine, thank you.」というやり取り。 でも、実際に海外に行けば、「What’s up?」「How have you been?」「How’s it going?」など、もっと自然で日常的なフレーズが飛び交います。テンプレート英語だけを学んだ子どもたちは、こういった“型にはまらない英語”を前にすると、どう答えていいか分からず、戸惑ってしまいます。これが、「英語を勉強しているのに、話せるようにならない」最大の原因です。

FENIXでは、表面的な「わかりやすさ」よりも、世界で本当に通じる英語力を重視しています。私たちの講師は、あえて子どもたちにイレギュラーな質問をします。さらに、Yes/No で終わる答えではなく、「Why?(なぜ?)」 → 「Because...(なぜなら...)」と、自分の言葉で理由を伝える練習を日常的に行っています。また、英語を話すスピードもあえて落としません。最初は難しく感じるかもしれませんが、子どもたちは自然とそのスピードに慣れ、「生きた英語」を聞き取る耳が育っていきます。

FENIXの英語は「目に見える成績」や「お決まりのフレーズ」では判断しにくいため、最初の1年間は保護者の方にとって成果がわかりづらいかもしれません。
でもご安心ください。2年目に入る頃には、お子さまの会話力・聞き取り力・表現力が格段に向上していることを実感していただけるはずです。それが、FENIXが目指す「本物の英語力」。世界で通じる、本当に使える英語を、ここで一緒に育てましょう。

FENIXにはよく、「オールイングリッシュ(英語だけで過ごす環境)ですか?」というご質問をいただきます。多くの保護者の方が、「英語を習得するには英語だけの環境が必要」と考えておられるようです。ですが、これは大きな誤解です。たとえば、日本で育ち、英語の知識がまったくないお子さまが、ある日突然「今日からすべて英語だけで過ごしなさい」と言われたら、どうなるでしょうか?私たちは、そうした保護者様によくこんなふうにお尋ねします。「もし今から、お父さま・お母さまが“スペイン語だけで生活してください”と言われたらどう感じますか?」きっと、言葉が出てこなくなってしまうと思います。
これは子どもたちにとっても同じこと。基礎がないまま英語だけを強要されると、萎縮してしまい、自分らしさを出せずに黙り込んでしまいます。これが、「オールイングリッシュ環境」が持つ最大のデメリットです。
英語が話せるようになるために大切なのは、「無理に英語だけを使わせること」ではありません。
大切なのは、「英語を話してみたい!」「もっと知りたい!」という意欲を引き出すことです。
そしてそのためには、母国語である日本語をしっかり身につけることが何よりも重要です。
自分の言いたいことをきちんと考え、伝える力は、まず母国語を通して育まれます。
日本語で自分を表現できない子どもが、他の言語で自分を表現することはできません。
日本語も中途半端、英語も中途半端では、将来、世界に出たときに「自分の意見を伝えられる国際人」にはなれないのです。

FENIXでは、毎日日本語のレッスンを行っています。
ひらがな・カタカナの読み書き、日本の昔話や季節の歌、行事・文化・マナー、そして読書の時間など、日本人としてのアイデンティティを育むカリキュラムを大切にしています。
在園児の多くが、将来的に日本国内の私立小学校への進学を目指しており、その入学試験で求められるのは英語ではなく日本語の理解力や表現力です。
オールイングリッシュ環境を重視するあまり、日本語の力が十分に育たないと、小学校入学時に大きなつまずきとなることがあります。入学後も、ひらがな・カタカナの読み書きが不十分だったり、日本語での会話がうまくできなかったりすると、友人関係や学校生活でのコミュニケーションに支障をきたす可能性もでてます。
だからこそFENIXでは、英語力だけでなく、母語である日本語をしっかりと育てることの重要性を強く意識し、バランスの取れた言語教育を提供しています。子どもたちが日本で安心して学び、成長していくための「ことばの土台」を、日々丁寧に育んでいます。

保護者の方から、「家では英語を全く話さないんです」と相談を受けることがあります。
そんな保護者様が、FENIXで外国人講師とペラペラ英語で話しているお子さまの姿を見て、よくびっくりされます。
それはなぜか?FENIXの子供たち子どもたちは、「相手によって言語を使い分けること」ができるからです。
「ママやパパは英語がわからない」と理解しているからこそ、家では自然と日本語に切り替えているのです。
英語習得において本当に大切なのは、「英語だけの環境」ではありません。
必要なのは、相手や状況に応じて言語を切り替えられる“言語スイッチ”を身につけること。
このスイッチを使いこなせるようになることが、FENIXが目指す「真の国際人」への第一歩だと、私たちは考えています。